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Knowledge/知

2018.04.04

【ヤナセ保有車両】
当該車両は、1952年10月に、当時のVW社の最高責任者であったノルトホフ博士が極東地域にVW販路開拓プロモーションで来日した際に持ち込んだ4台(ビートル スタンダード、ビートル デラックス、マイクロバス、コンビ)の内のビートルスタンダードと言われている車両です。

VW社に正式に日本に於ける販売権の供与を申し込んだ日本企業は十社以上と聞きます。
最終的に梁瀬自動車が日本に於けるVW車の販売を任せてもいいと言われます。
当時、健全であった長太郎会長の危惧にも拘わらず梁瀬次郎氏は渡米し、VW車販売についてGM社を説得し代理店権を確立しました。
その結果、ヤナセは、1953年は販売権を獲得、その翌年からインポーター・ディストリビューター・ディーラーとなりました。

1953年1月には、ヤナセがこの4台を使って展示会を東京日本橋で開催し、380台の受注があったとの記録があります。

1952年式までのType1の特徴はリアウィンドーがスプリットタイプでしたが、1953年式以降はオーバルウィンドーに変更されました。(ヤナセが販売開始したモデルはオーバルウィンドーでした。)

当該車両は、その後、日本法規に適合される為の改造を行い、ナンバーを取得し、日本の路上で実用に使われました。
その間にボディ修理などが行われ、いくつかの部品はオリジナル状態から変更されています。

その後、約40年前にヤナセ横浜デポー(現在のイケア:横浜市都筑区)でフルレストアしました。
ボディとシャーシを分離し、再塗装を実施。エンジン、ミッション、ステアリング、ブレーキ関係など全てのメカニズムをO/H。更に、内装のトリム類の張替えを行っています。

2015年修復作業
ヤナセ100周年記念式典の展示車両として、ボディのオールペイントを行っています。
同時に、ウィンドー周囲のラバー類を交換。タイヤ及びステップカバー、ホイールキャップなども交換しています。

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